2019年2月9日更新
どうも。「テラ」です。
今回の記事は私たち夫婦が、22週で切迫早産と診断されてから24週で出産を迎えるまでに直面した夫婦の課題や悩みについてのまとめ。(ちなみに筆者は夫)
ザックリと内容を説明すると「子供を生むか、それとも諦めるか」という究極の選択を迫られることですね。
今この記事を読んでいる人の多くは、その究極の選択を迫れていると思います。
到底受け入れることができない現実に、不安と恐怖で押しつぶされまよね。わたしも切迫早産と診断された時の絶望感は一生忘れることがないでしょう。そういったわたしと同じ境遇に陥った人に少しでも励みになるようにと思い記事を書いています。
この記事は医療的なアドバイスでは一切ありませんので、家族構成を決定する判断材料にはマジで参考にしないでください。あくまで私たち夫婦が直面した「産むか、諦めるか」の決断に至った備忘録的な感じです。
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重大な障害を抱えた時のリスク
「産むか、産まないか」の問題でメインの課題。週数が少ない段階で切迫早産を診断され、どんな人でも最大の悩みどころである「障害のリスク」ですね。出産後どういった発達をするかはその子次第ではありますが、よく言われるリスクとして
- 脳性麻痺
- 肺の疾患
- 未熟児網膜症
- 発達障害
といったところですかね。
親としては「まさか自分の子供が障害を…」なんて医者に伝えらるまで思ってもいませんからね。ショックどころの話ではないんです。
本当に子供を愛せるかの問題
親として本当に情けないのですが正直なところ、子供に重大な障害が残った場合に本当に愛して育てられるか自信がありませんでした。っていうか今も無いです。だって健康な子供を1人育てるだけでも、かなりの労力と金銭を育児にあてなければいけないですからね。この22週切迫早産の子は第2子なので、第1子の経験で子供を育てる大変さはよく理解しています。
「ふつう」に育児をするだけでも大変なのに、障害を持った子を愛して育てることができるのか?わたしがリアルに想像したのが
- 一生寝たきり
- 言葉が通じない
- 機械がなしでは呼吸できない
こんなこと到底受け入れることなんてできないですよね。
このような特別な育児が必要になった結果「育児放棄しないで責任とれる?」「自分のプライベートは?」「家族旅行とかの楽しみは皆無?」いや、本当にきついっすよ。
ということで夫のわたしは出産に対してかなり消極的。
夫婦だけの課題ではなくなりそう問題
そもそも障害を持って生まれた場合「夫婦だけで育児ができるのか」という問題。というか無理でしょ。第1子の育児ですら親だけではなく祖父母の力が必要でしたからね。
どのレベルの障害があるかによって、それらは変わってくるんだろうけど核家族だと本当にきつそう。
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帝王切開のリスク
もし出産するとしたら普通分娩ではなく、帝王切開での出産になるとのこと。週数が少ない状態で帝王切開するにはデメリットがあって「次回の妊娠した時に子宮破裂のリスクが伴う」と説明を受けました。つまり次回の出産も難しくなるということなんですよね。
出産すると助かっても、死んでも、障害が残ったとしても私たち夫婦の最後の子供になる可能性が高い…。
一概には言えませんが「死産」を選択すれば次回の妊娠に希望が持てる…。
この段階での私たちの考えをサッとまとめると
- 子供は絶対に欲しい
- 今回リスクの高い出産をする意味はあるのか?
- もし「帝王切開をして産んだ子供の命が助からなかった」という状況が最悪
- 苦渋の決断ながら今回は死産を選択して、次回の妊娠・出産に託すのもあり?
- もちろんお腹の子は諦めたくない
という究極の選択。
道徳や倫理感にとらわれ過ぎいる
「出産に踏み切る」「死産を選択する」どちらも本当に勇気が必要な選択です。親であればこんな決断迫られたくありませんが、速やかに必ずどちらかを決断しなければいけません。で、こういう記事を公開すると
- 「死産を選ぶなんて最低」
- 「障害の可能性があるとわかったら出産を止めるなんて、子供は親のおもちゃや道具じゃない」
- 「出産のリスクを受け入れられない人は親になる資格はない」
みたいなクソリプが飛んでくるわけですよ。これは現実世界でも同じ。
道徳や倫理観を盾に「あの夫婦は障害がある子供を死産させた最低の親」みたいな野次を投げるカスがいるんですわ。
そういった世間の目を気にした同調圧力にとらわれ過ぎているんじゃないか?という問いかけを自分自身にし続けました。
「世間の目を気にせず自分はどういう選択をしたいか」
何にも代えられない家族の運命ですからね。私たち夫婦の意思だけで決めなきゃです。
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結論
でまぁこういった内容を夫婦で話し合って、出した答えが「妊娠の継続・出産」でした。妻が出産にとても前向きだったのでそれが決定打です。今になって思うのが「もし第1子だったら」と考えるとゾッとします。幸いにもこの話は第2子の出産の話です。
もし第1子の出産でこの決断を迫られていたら「一生子供が家庭になる」というリスクを追わなければいけませんでしたからね。
だから「産むか、諦めるか」に正しい答えは無いと思います。それぞれの家族構成・経済状況によって見出す結論は必ず違ってきます。
だからこの記事を読んで決断の参考にするのは絶対に止めてほしい。繰り返しなるけどあくまで「同じ境遇の人の励みに」と思って書きました。
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コミック版のコウノドリで早産ストーリーが描かれているのが1巻と7巻。
1巻ではある日いきなり切迫早産と告げられ「産むか、諦めるか」の選択をする話です。
7巻はNICUの話。もし「産む」と決断した人にはマジで読んでほしいです。わたしも息子の入院中はNICUとGCUに通いましたが、本当に毎日色んなことが起きます。
それは自分の子供の事だったり、近くの保育器で寝ている赤ちゃんが急変したり、先天性の病気を患っている赤ちゃんが隣で寝ていたりと…